最近アミ～御が　神社好きの方と盛り上がっているのを
いつもの水素イスで丸く寝たふりしながら聞いてた話

なんでも大阪に「サムハラ神社」というのがあって
そこの御守りが昔から霊験あらたからしい
特に指輪は人気で最近はなかなか手に入らないという

アミ～御は何年も前にここに参拝し
神社でお守りを買ったこともないのに
なぜかすんなりこの指輪を頂いて以来身につけていた

ところが今年になって時折
指輪の違和感を感じるようになり
外そうかな～と思うこともあった頃

部屋前の通路フェンスに布団を干していて
勢いよくパ～ンとひとたたきしたところ
なんと、指輪がスコ～ンと抜けて
飛んで行ったそうな

”さいなら～”　って声が聞こえた気が・・・”って

（どこまで話　盛ってんの？！）

落ちたのは　隣のビルとの狭い隙間で
簡単には入れない所だった

アミ～御は　瞬時にあきらめた
去る者追わずの心意気！らしい

（ボクがいなくなっても　瞬時にあきらめるやつかもしれない！）

それから数か月
またまた布団を干しながら下を見ると
暗い中にきらりと光るものがある
ん？
よくよく目をこらすと　あの指輪が室外機の陰に落ちている
あら～！！

去る者は追わないが　そこにいるものを放置して良いものか？
アミ～御は苦悩した
そして神社好きの患者さんのアドバイスもあり
サムハラ神社に電話した

（忙しいのに迷惑な話だ）

”あ、もしもし指輪の件で・・・”
切り出すや、あちらがお断りの構えになったのが分かった
”いえ、指輪は以前いただいているんですが”
”はあ？！”
”不注意で隣のビルとの隙間に落としてしまいまして”
”はあ”
”簡単に取りに行けない場所に落ちているんですが
どうしたものかと・・・”
”はあ、お隣のビルに事情をお話になり　はしごなどを
お使いになり取りに行かれるのがよろしいかと”

（ああ！なんていい方なんだ！でもそうではなくでですね）

”ですよね！　ただ、
何か悪いものでも持って
飛んでってくれたかもしれないものを
わざわざ拾いに行くのはどうなのでしょうか？
また身に着ける気はないのですが”
”はあ、でも気になるんですね”
”見えてるもので・・”
”では　拾われて　これまでの御守りに感謝して
御焚き上げなさってはいかがでしょう？”
”指輪も御焚き上げ頂けるんですか？”
”はい、お持ちいただければ大丈夫です”
”わかりました！　ありがとうございます　そうします！”
”ようございました”

ここでスッキリしたアミ～御は
一階の住人のいなさそうな時間を見計らい
脚立を持って降り　一階のフェンスを乗り越え
柵につかまりながら　雨どいを壊さないよう
そろそろ伝い歩いて　室外機の横に飛び降りた

そして指輪を拾い上げて　はた！　と気づいた
その指輪を入れるポケットがどこにもない！
両手はふさがるし、口にくわえるわけにもいかない
そこで考える間もなく　スッとまた指にはめてしまった
そして来たようにフェンスにつかまり伝い歩きで
無事　誰にも怪しまれることもなく部屋まで帰った

そしてそのまま指輪は元の指に難なく治まっている

飛んでく前に感じていた違和感もなくなったらしい
そして不思議なことに
この一年　訳なく減り続けていたアミ～御の体重は
下げ止まって最近少し増えてきた

どんな意味があるのかないのか

でも別れていた数か月も無駄ではなかった気がする

お帰り

Kアミの　出演者数人の　壮大な「指輪物語」！